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映画『架空の犬と嘘をつく猫』とは?:森ガキ侑大監督が描く家族の真実
公開日:2025年11月21日
更新日:2025年11月21日
映画『架空の犬と嘘をつく猫』とは?:森ガキ侑大監督が描く家族の真実
『愛に乱暴』で世界の映画祭を沸かせた森ガキ侑大監督の最新作『架空の犬と嘘をつく猫』が、2026年1月9日(金)より全国公開されます。本作は、本屋大賞ノミネート作である寺地はるなさんの同名小説を原作とし、『浅田家!』で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した菅野友恵さんが脚本を手掛けています。豪華スタッフ陣が手掛ける本作は、弟の死によって現実を見なくなった母親を筆頭に、家族全員が“不都合な真実”から目を背け、それぞれの嘘を重ねながらも共に暮らす“機能不全”の羽猫家(はねこけ)の約30年間を描いた物語です。
不完全で、ときに厄介に感じられる家族の姿を、森ガキ監督は温かく、そして丁寧に紡ぎ出します。観る者の心に温かさと優しい希望を届ける本作は、家族という存在の奥深さを改めて問いかける作品となるでしょう。監督自身も「家族は本当に表裏一体。自由を奪うし、縛られるし、時には“めんどくさい”と思う。でも同時に計り知れない恵みも与えてくれる。誰か一人でも変われば全体が変わる。すごく厄介で、でも愛おしい集合体だと思います」と語っており、その言葉からも作品への深い愛情と洞察が感じられます。
ときに「家族をやめたい」と願ってしまうこともある中で、長い年月をかけて羽猫家の嘘がほどかれた先には、どのような温かさと希望が待っているのでしょうか。清々しい余韻が観る者の心に広がる、そんな感動的な体験が期待されます。
豪華キャスト陣が織りなす「嘘と絆」の物語
本作の主人公・羽猫山吹(はねこ・やまぶき)を演じるのは、映画『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』やテレビドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」など出演作が相次ぎ、現在大活躍中の髙杉真宙さんです。彼の繊細な演技が、家族の複雑な感情を表現する上で重要な役割を果たすでしょう。

©2025 映画「架空の⽝と嘘をつく猫」製作委員会
羽猫家を取り巻く個性豊かなキャスト陣も本作の大きな魅力です。山吹の幼馴染で恋人となる佐藤頼を伊藤万理華さん、山吹の初恋の相手、遠山かな子を深川麻衣さんが演じ、物語に彩りを添えます。さらに、母親・雪乃を安藤裕子さん、姉・紅(べに)を『SHOGUN 将軍』への出演でも話題の向里祐香さん、父親・淳吾を安田顕さん、そして祖母役に余貴美子さん、祖父役には柄本明さんといった、幅広い世代の実力派俳優たちが集結しました。
彼らが演じる羽猫家は、空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、母のために嘘の手紙を書き続ける長男・山吹、夢を語ってばかりの適当な祖父と“嘘”を扱い仕事をする祖母、そして“嘘と嘘つきが嫌い”な姉と、それぞれが“嘘”を抱えながらも家族として暮らしています。この複雑な家族関係が、観客の心に深く響くことでしょう。
さらに、お笑いタレント・脚本家・女優と様々な顔をもつヒコロヒーさんや、本作の舞台となった佐賀出身のはなわさんなど、バラエティに富んだ出演者たちが脇を固め、物語に深みとユーモアを加えています。はなわさんは山吹と頼のバイト先の店長役、ヒコロヒーさんは大人になった紅と同居する写真館を営む樹という役柄で登場し、作品の世界観をより豊かにしています。
30年の時を繋ぐキャラクター相関図が解禁!
今回解禁されたのは、羽猫家30年の〈嘘と絆〉を紐解く「キャラクター相関図」と各キャラクター画像です。機能不全で、どこかバラバラでも「家族」として暮らす羽猫家は、みんなが不都合な真実から目をそらし、“嘘”をついてその形を保っています。この相関図では、髙杉真宙さん演じる主人公・山吹が子供だった小学三年生の頃から、結婚し、大人になるまでの30年間を2つの図で表現しています。
特に注目すべきは、30年という長い年月を5年刻みで描いた物語の特性を活かすため、子役たちのキャスティングに徹底的にこだわった点です。福岡・東京で500人規模のオーディションを行い、山吹の幼少期を演じる立花利仁さん、少年期の堀口壱吹さん、そして紅の幼少期を演じた藤中璃子さんを見出しました。森ガキ監督は「顔が似ていないと一気に嘘っぽくなるので、髙杉くんや深川さんの“幼少期の写真”をもらって、それに近い子を選考しました」と明かしています。さらに、「最終的に演技テストや稽古も重ねています。芝居が苦手な子もいたので、東京に呼んで稽古をして。30年の時間をつなぐうえで、“子どもから大人へ”の連続性を成立させることが演出の肝でした」と、そのこだわりを語っています。特に藤中さんは、演技経験がほぼなかったにも関わらず、撮影当時小学5年生ながら高校生までの紅を一人で演じ切ったというから驚きです。
一方で、安藤裕子さん、安田顕さん、余貴美子さん、柄本明さんといった名優たちは、30年という年月を通して同じ役柄を演じ続けています。安藤さん演じる母・雪乃は、次男を失い心を病み、現実と夢の間を漂う姿を淡く演じ、家族の“ひび割れ”の象徴となっています。余さん演じる祖母・澄江は、佐賀弁を徹底研究しリアリティを追求。プロデューサーが「祖母の澄江がいなかったら家族は崩壊していた。その重みを余さんが自然に体現してくださった」と語るほど、その存在感は絶大です。安田さん演じる父・淳吾は、所作一つで家族の歴史を感じさせ、柄本さん演じる祖父・正吾は、ちゃめっ気たっぷりに夢物語を語る存在として、短い出演ながら作品に温かみを加え、過去と現在を繋ぐ糸のような奥行きを与えています。
これらの相関図とキャラクター画像は、物語の深層を理解するための重要な手がかりとなるでしょう。ぜひ、公開された画像でそれぞれの関係性をじっくりと紐解いてみてください。

©2025 映画「架空の⽝と嘘をつく猫」製作委員会

©2025 映画「架空の⽝と嘘をつく猫」製作委員会
公開に先駆けて完成披露舞台挨拶付き上映会が決定!
映画の公開が待ち遠しい中、さらに嬉しいニュースが飛び込んできました! 本作の公開に先駆けて、豪華キャストが登壇する「完成披露舞台挨拶付き上映会」の実施が決定しました。
【開催日時】2025年12月10日(水)19:00の回 本編上映前舞台挨拶
【開催劇場】TOHOシネマズ 日比谷
【登壇(予定)】(敬称略)髙杉真宙、伊藤万理華、深川麻衣、安藤裕子、向里祐香、森ガキ侑大監督
主演の髙杉真宙さんをはじめ、主要キャストと森ガキ監督が一同に会し、作品完成への想いを直接語ってくれる貴重な機会となります。映画をいち早く鑑賞できるだけでなく、制作秘話やキャスト陣の熱いメッセージを聞くことができるチャンスです。チケットのお申し込みなど、詳細は特設ページ(https://eplus.jp/usoneko/)よりご確認ください。登壇予定者は予告なく変更される場合もありますので、予めご了承ください。劇場への直接のお問い合わせは固くお断りいたします。
この舞台挨拶は、作品への期待感を一層高めること間違いなし。ぜひこの機会に、映画の世界観に触れてみてください。
編集部まとめ:不完全だからこそ愛おしい、家族の物語
映画『架空の犬と嘘をつく猫』は、弟の死という悲劇をきっかけに、それぞれが“嘘”を抱えながら生きる羽猫家の30年間を描いた、深く心に響く作品です。空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、そして母のために嘘の手紙を書き続ける主人公・山吹。一見バラバラに見える家族が、一つの屋根の下でどのように絆を育んでいくのか、その過程が丁寧に描かれます。
森ガキ侑大監督が「家族はすごく厄介で、でも愛おしい集合体」と語るように、本作は家族という普遍的なテーマを、嘘というフィルターを通して深く掘り下げています。不完全で、ときに面倒に感じられる家族の姿が、観る者自身の家族観と重なり、共感を呼ぶでしょう。豪華キャスト陣の熱演と、子役から大人までを繋ぐキャスティングへの徹底したこだわりが、この30年間の物語に圧倒的なリアリティと説得力をもたらしています。
公開に先駆けて解禁されたキャラクター相関図は、複雑な人間関係を視覚的に理解する手助けとなり、物語への没入感を高めます。さらに、完成披露舞台挨拶付き上映会の開催は、ファンにとって作品をより深く味わう絶好の機会となるでしょう。
『架空の犬と嘘をつく猫』は、観る者の心に温かさと優しい希望を届け、清々しい余韻を残す感動の物語です。2026年1月9日(金)の全国公開が今から待ち遠しいですね。ぜひ劇場で、羽猫家の「嘘と絆」の物語を体験してください。
著者
あつめでぃあ編集部
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