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映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』とは?偉大な登山家・田部井淳子の生涯を描く壮大な物語
公開日:2025年11月05日
更新日:2025年11月05日
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』とは?偉大な登山家・田部井淳子の生涯を描く壮大な物語
2025年10月31日(金)より全国公開中の映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、日本を代表する偉大な女性登山家・田部井淳子さんの実話をもとに描かれた壮大なスケールの作品です。田部井淳子さんは、「女性だけで海外遠征を」という合言葉のもと女子登攀クラブを設立し、1975年にはエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、女性として世界で初めてエベレスト(ネパール名:サガルマータ、中国名:チョモランマ)の登頂に成功しました。この偉業から50周年となる記念すべき年に公開を迎える本作は、そのエベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、そして余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けた、その勇壮な生涯を壮大なスケールで描いています。
主人公・多部純子を演じるのは、今作で映画出演124本目となる日本映画界を牽引する俳優、吉永小百合さん。純子を支える夫・正明役には、数々の映画賞を受賞し、圧倒的な存在感を誇る名優・佐藤浩市さん。純子の盟友であり、エベレスト登頂の相棒でもある北山悦子役には、吉永さんと映画『最高の人生の見つけ方』以来6年ぶりのタッグとなる天海祐希さんが名を連ねます。さらに、青年期の純子役は俳優としての活動を軸に、アーティスト活動など多方面で才能を発揮するのんさんが務めました。その他、木村文乃さん、若葉竜也さん、工藤阿須加さん、茅島みずきさんといった実力派の俳優たちが“パーティー”として集結し、険しい高峰へ向かう物語を彩っています。
豪華キャスト・監督が勢揃い!初日舞台挨拶で語られた作品への熱い想い
映画の公開を記念して、本日10月31日(金)にはTOHOシネマズ新宿にて初日舞台挨拶が実施されました。会場には、主演の吉永小百合さん、佐藤浩市さん、天海祐希さん、のんさん、木村文乃さん、若葉竜也さん、工藤阿須加さん、茅島みずきさん、そして阪本順治監督が登壇し、満員の観客を前に作品への熱い想いを語りました。
登壇者からのご挨拶
吉永小百合さん:
「雨の中、皆様にご来場いただきとても嬉しく思います、ありがとうございます。私は本作で124本目の映画になりますが、昔はこのような初日の舞台挨拶などはなかったので、こういう形で舞台に上がらせていただいて、胸がドキドキしています。準備から3年くらいかかった作品がやっと皆様のお目にかかるのがとても嬉しいことですし、今日はじっくりとこの映画を楽しんでいただけたらと思います。」
佐藤浩市さん:
「本日はありがとうございます。渡辺謙さんには申し訳ないんですけど、昨日阪神が負けたことで、皆さんあまり後ろ髪惹かれることなく劇場に来れたんじゃないかなと思っております。よろしくお願いいたします。」と、前日に行われたSMBC日本シリーズ第5戦で阪神がソフトバンクに敗れ、ソフトバンクが5年ぶり12度目の日本一に輝いたことに触れ、会場を沸かせました。
天海祐希さん:
「偉大な女性を、偉大な女性が演じた映画が今日公開になりました。たくさんの方に観ていただけたら幸せです。そして勇気と、みんな一人で生きていない、ということを感じられるすごく素敵な映画です。たくさんの方に、ご家族の方に、ご夫婦に観ていただけたらいいなと思います。悦子さんが純子さんを大事に思う眼差しで見ていたのと同じように、私も撮影中、吉永さんという憧れの人を見る眼差しを撮ってもらえた映画になっております。是非たくさんの方に観ていただけたらいいなと思っております。」と、吉永さんへの変わらぬ思いを語りました。
のんさん:
「この日を迎えられて本当に嬉しいです。この作品に参加することが決まって本当にうれしくて、家の中で飛び上がって喜んでしまうほど大興奮だったのですが、撮影を終えてこうやって皆さんに観てもらえると思うとすごくワクワクします。吉永さんと田部井さんが重なって、お二人のパワーが膨れ上がっている映画で、観ると人生が豊かになる映画だと思います。じっくりご覧ください。」と、本作への出演が決まった時の喜びを振り返りました。

©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
「てっぺんの向こうに○○がいる」キャスト・監督が明かす“大切な存在”
初日を記念して、映画のタイトルにちなみ「あなたにとっての“てっぺんの向こうに○○がいる”、また“てっぺんの向こうに”どんな大切なものがあるのか」というフリップトークが実施されました。登壇者それぞれが、心温まる、あるいは思わず笑みがこぼれるような「大切な存在」を明かしました。
工藤阿須加さん:
「甥っ子ですね。もうすぐ7か月ですけど、かわいいですね。もう、甥っ子バカです。使ってる金額もなかなかで。季節が代わるごとに服をちゃんと選んであげなきゃいけないので。とにかく甘やかしたいです。」と、甥っ子にデレデレの様子を暴露し、会場を和ませました。
佐藤浩市さん:
「てっぺんがいた」と気になる回答。「100本以上の映画に出て、45年この世界でやっていて、そこそこ登ったかなと思ってハッと見上げてみても、まだてっぺんにたどり着かない。いくら歩めども頂上に行けないのがこの世界だなと。そういう意味で、てっぺんの向こうにてっぺんがいる、です。」と、役者としての深い理由に会場からは拍手が起きました。
天海祐希さん:
「自分がいる。いつまで経ってもてっぺんが見えず、自分との戦いだと感じますね。毎作品、自分の才能のなさにぶつかるんですよ。それと闘うの。本当に。皆さん、いろんな職業の方がいらっしゃって、いつも自分と闘ってらっしゃると思いますが、そんな自分と闘う人たちの映画ですので、是非勇気をもらっていただけたらと思います」と観客に呼びかけました。
茅島みずきさん:
「てっぺんの向こうに母親がいる、です。本当にお母さんのことを尊敬していて。小学生の時にプロゴルファーを目指していて、毎朝送り迎えをしてもらって、そのあと自分の仕事や家事もこなしていて、私の子供時代はすべてお母さんのおかげでできていて、夢を応援してくれていました。今一人暮らしを始めてみて、本当にすごいことをやってくれていたんだなと実感しますし、お母さんに近づきたいと思っています。この作品への出演が決まった時は、すごく豪華な皆様とご一緒できることに母親はすごく喜んでくれましたし、一番のファンでいてくれているので、報告出来てすごくうれしかったです。」と、母への深い感謝と愛情を披露しました。
木村文乃さん:
「てっぺんの向こうに仲間がいてくれたらいいな。何かをやりきったその先に、応援して待ってくれる仲間がいたら、頑張った甲斐があるなと思って、仲間にしました。」と回答。MCから「本作で一緒に走ってきた仲間は多部家の皆さんですが、共演されていかがでした?」と問われると、「実際に2つ下の弟がいるんですけど、若葉さんとはその弟と話しているのかと思うくらいナチュラルに話すことができました」と、若葉さんとは現場でも姉弟のように過ごしたことを明かしました。
若葉竜也さん:
「僕の答えは友達がいる。木村さんと本当の姉弟らしい回答で良かったです。」と木村さんとの相性の良さを語り、「友達が本当に好きで。茅島さんと同じく、僕も母親を尊敬してるんですけど、そんな母から「私より付き合いが長くなったり、自分のことを思ってくれるのは友達だから大切にしろ」と言われたのをずっと覚えていて。出演作もほぼ全部観に行ってくれて、お客さん入ってたよとか、全部赤裸々に言ってくれるので、常にチューニングができますし、信頼できますね。」と、大切にしている親友について熱く語りました。
のんさん:
「お布団」。その理由は「こちらはですね、一生懸命お仕事したり、生きていく中で、毎日家に帰ったら3度寝位するぞ、という気概で頑張っているんです。もちろん、家族や仲間という大事な存在からも色々貰って生きているんですけれど、真っ先に思い浮かんだのがお布団だったので・・・」。佐藤さんから思わず「俺や天海が言ったことはどうなるんだよ」と突っ込まれると「うわあ、失敗した。趣旨が違う、と思ったんですけど、私はお布団です。」と説明し、会場は笑いに包まれました。
吉永小百合さん:
「観客の皆様がいる」という回答に、会場からはこの日一番の拍手が起きました。「若い方にご覧になっていただいてもとても楽しい映画だと思いますし、私くらいの方たちにもこれからも生きていこうという気持ちにさせるような、映画を観る前にこんなことをしゃべってしまうと監督に叱られてしまいますが、そんな思いがしております。観客のみなさんという回答にさせていただきました。」と、観客への感謝と作品への思いを語りました。
阪本順治監督:
「匿名の方がいる。今はSNS上で映画を1本作ると匿名の方々が罵詈雑言とか、たくさん書かれていちいち傷ついてる自分がいるんですけど、でもそういう人もお金を払って劇場に行かれたということだと。まあ辛くはありますけど、受け入れるしかないなと。そういう意味でてっぺんの向こうに匿名の方がいる。」と、現代ならではの視点からユニークな回答を披露しました。

©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
感動の舞台挨拶、そして映画への期待を込めて
最後に、吉永小百合さんと阪本順治監督から、観客への感謝と映画への期待を込めたメッセージが贈られました。
吉永小百合さん:
「先ほどから観客のみなさまに感謝の想いをお伝えしましたけれども、本当にそれがいつまでも胸の中に残っております。この映画はみんなで一生懸命に作りましたのでどうかお帰りになる時に温かい気持ちになっていただけたらと願っております。ありがとうございます。」と、作品に込めた想いと観客への感謝を改めて伝えました。
阪本順治監督:
「今日観て気に入っていただけたなら、あらためて劇場にお友達、親戚、赤の他人、誰でもいいですからお誘いの上また来てください。今日は初日の来て下さったみなさんだけに特別にお知らせします。これは俳優さんたちは全く知らないことで、監督の僕にしか言えないことです。この映画は2回目が一番面白いです。ありがとうございました。」と、ユーモアを交えながら作品への自信をのぞかせ、会場は終始和やかなムードに包まれながら幕を閉じました。
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』作品情報
STORY
1975年、エベレスト山頂に向かう一人の女性の姿。一歩一歩着実に山頂(てっぺん)に向かっていくその者の名前は多部純子。日本時間16時30分、純子は女性として初の世界最高峰制覇を果たした―しかしその世界中を驚かせた輝かしい偉業は純子に、その友人や家族たちに光を与えると共に深い影も落とした。晩年においては、余命宣告を受けながらも「苦しい時こそ笑う」と家族や友人、周囲をその朗らかな笑顔で巻き込みながら、人生をかけて山へ挑み続けた。登山家として、母として、妻として、一人の人間として…。純子が、最後に「てっぺん」の向こうに見たものとは―。
出演
吉永小百合
のん
木村文乃
若葉竜也
工藤阿須加
茅島みずき
円井わん
安藤輪子
中井千聖
和田光沙
天海祐希
佐藤浩市
監督・脚本・音楽
監督:阪本順治
脚本:坂口理子
音楽:安川午朗
原案:田部井淳子「人生、山あり“時々”谷あり」(潮出版社)
製作・配給・協力
製作総指揮:木下直哉
製作:「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会、木下グループ、朝日新聞社、読売新聞社、報知新聞社
制作プロダクション:キノフィルムズ/ドラゴンフライ
配給:キノフィルムズ
協力:一般社団法人 田部井淳子基金
クレジット表記
タイトル:てっぺんの向こうにあなたがいる
コピーライト:©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
公開表記:全国公開中
配給:キノフィルムズ
編集部まとめ
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』の初日舞台挨拶は、作品への深い愛情と、キャスト・監督それぞれの人間性が垣間見える、非常に温かいイベントとなりました。特に「てっぺんの向こうに○○がいる」というフリップトークでは、普段見ることのできない皆さんの素顔や、大切にしているものが明かされ、会場は感動と笑いに包まれました。吉永小百合さんが語った「観客の皆様がいる」という言葉は、まさにこの映画が多くの人々に勇気と感動を与える作品であることを象徴しているようでした。ぜひ劇場で、この壮大な物語と、豪華キャスト陣が織りなす感動を体験してください!
著者
あつめでぃあ編集部
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