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映画『おーい、応為』とは? 天才絵師・葛飾応為の知られざる物語
公開日:2025年11月04日
更新日:2025年11月04日
映画『おーい、応為』とは? 天才絵師・葛飾応為の知られざる物語
映画『おーい、応為』は、葛飾北斎の娘であり、自身も「美人画は北斎をも凌ぐ」と評された天才絵師・葛飾応為(かつしか・おうい)の波乱万丈な人生を描いた作品です。親譲りの豪胆さで男社会を駆け抜けた先駆的な女性アーティスト・応為が、自分の心に正直に、そして自由に生きようとした末にたどり着く幸せとは何か、を問いかけます。
監督・脚本を手がけるのは、『日日是好日』『星の子』などで人間の奥行きを繊細に描いてきた大森立嗣監督。主人公・葛飾応為を演じるのは、日本映画界を牽引し続ける長澤まさみさん。彼女にとって本作は初の時代劇主演作であり、『MOTHER マザー』(2020)以来となる大森監督との再タッグが実現しました。
共演には、応為の父・葛飾北斎役で永瀬正敏さん、応為の気心知れた友人・善次郎(渓斎英泉)役にはKing & Princeの髙橋海人さんが出演。さらに、大谷亮平さん、篠井英介さん、奥野瑛太さん、寺島しのぶさんら実力派キャスト陣が結集し、知られざる天才絵師・応為の物語に彩りを与えています。
本作は、江戸時代を舞台に、破天荒な絵師・葛飾北斎と、彼の右腕として、そして数少ない女性絵師として人生を描き抜いた応為の姿を通して、現代を生きる私たちにも通じる「自分らしく生きる」ことの尊さを問いかける、深みのある作品となっています。
大盛況!公開御礼舞台挨拶イベントレポート
映画『おーい、応為』の公開御礼舞台挨拶が、2025年10月30日(木)にTOHOシネマズ新宿で開催されました。会場には多くの観客が詰めかけ、登壇者の登場を今か今かと待ち望む熱気に包まれました。
今回の舞台挨拶には、葛飾北斎役の永瀬正敏さん、善次郎(渓斎英泉)役の髙橋海人さん、そして監督・脚本を務めた大森立嗣監督が登壇。豪華な顔ぶれに、会場からは大きな拍手が送られました。
イベント概要は以下の通りです。
日程:2025年10月30日(木)18:30〜19:00
場所:TOHOシネマズ新宿
登壇者:永瀬正敏、髙橋海人、大森立嗣監督(敬称略)
登壇者挨拶で会場は和やかなムードに
舞台挨拶の冒頭、永瀬正敏さんは「実は明日が新暦で北斎さんの誕生日なんです。明日が本番なので、明日もぜひ劇場へお越しください」と笑顔で挨拶し、会場を沸かせました。北斎の誕生日という粋な計らいに、観客も思わず笑顔に。
続いて髙橋海人さんは、「お忙しい中、“おーい、まさみさん”を見に来ていただいてありがとうございます!」と、前回の舞台挨拶で長澤まさみさんが投げかけた「おーい、海人!」の呼びかけにユーモアたっぷりのアンサーを送り、会場を和ませました。このやり取りに、観客からは温かい笑い声が上がりました。
大森監督も「今日はまさみちゃんがいないから、いない時だと“まさみちゃん”って言えるんですよね」と、茶目っ気たっぷりに笑いを誘い、「男祭りですが、楽しい話ができたら」と挨拶。登壇者たちの軽妙なトークに、会場は一気に和やかなムードに包まれました。
観客からの反響について聞かれると、髙橋さんは「映画を観た母親が“色っぽかった”って言ってくれて、母親にそんなこと言われるのは不思議な感覚でした」と照れ笑い。続けて「歳を重ねた善次郎の姿が、昔の父親にそっくりで。もしかしたら母がときめいたのかもしれません(笑)」と語り、場内を再び笑いの渦に巻き込みました。
撮影現場の裏側エピソードが続々!
撮影現場でのエピソードについて聞かれると、大森監督は「初対面のとき“自分の父親が小錦さんに似ていて”と言われて、それからしばらく海人くんの顔をちゃんと見られなかった」とユーモアを交えて振り返りました。しかし、続けて「現場では本当にフランクで、あまり細かいことは言わず、俳優自身が選び取っていく空気を大事にしていました」と、髙橋さんの人柄と自身の演出スタイルを明かしました。
これに対し、髙橋さんも「監督は現場に迷い込んじゃった近所の方みたいで(笑)とても話しかけやすい方でした」と返し、永瀬さんも「本当に監督は話しやすい雰囲気を作ってくださる方」と頷きました。和気あいあいとした撮影現場の様子が伝わるエピソードに、観客も興味津々でした。
共演で感じた「俳優としての成長」と「温かい絆」
共演を通して感じたことを聞かれると、髙橋さんは「お二人と近くで芝居をして、演じきるというよりその人の歩んできた人生が背中に見える時こそ艶っぽいと思いました。自分もそういう経験を積みたい」と真摯に語りました。若手俳優としての真剣な眼差しに、会場からは感銘の声が上がりました。
永瀬さんはその言葉に深く頷きながら、「彼の芝居ってすごく真っすぐなんですよ。迷いがなくて、どの瞬間も生きている感じがある。そういう姿を見ると、こちらが刺激をもらえるんです」と目を細め、髙橋さんの俳優としての才能を絶賛しました。さらに、「若いキャスト、若いスタッフがまた映画をやりたいと思える現場でありたいし、さっきも海人くんが半歩前に出て挨拶しているのを見ると、可愛いなぁって思ってしまう」と柔らかく笑い、「現場でもずっと可愛く思っていました」と、まるで父親のような温かいまなざしで振り返りました。
北斎と応為の親子に寄り添う善次郎を演じた髙橋さんは、「絵を描くために生きる2人と、生きるために絵を描く善次郎。真逆なんですけど、2人を見ていて救われた気がします」としみじみと語りました。永瀬さんも「新しい風を吹かせてくれる存在で、そういう役って演じるのがすごい難しいんですけど、すごく上手く演じてくださって、そこから生まれる空気感が良くて、ついアドリブも出ちゃいました」と明かし、髙橋さんとの共演が自身の演技にも良い影響を与えたことを示唆しました。
作品がもたらした「変化」と「未来への視点」
さらにこの作品を通して見えた自身の変化を問われると、大森監督は「スマホばかり見て、焦るように生きてしまう現代の中で、この作品はゆったりと包まれるような豊かさを思い出させてくれた」と語り、現代社会へのメッセージを込めました。
髙橋さんは「浮世絵を通して想像力の幅が広がった。その当時の様子を楽しく絵に落とし込んでいるんですよね。北斎が生きていたら今の日本をどう描くんだろう。今の日本を描いてみたいという気持ちにもなりました」と笑顔を見せ、作品が新たな創造意欲を掻き立てたことを明かしました。若き才能の未来への視点に、観客も期待を寄せました。
永瀬さんは「10年後、20年後、自分はこういう“じじい”になるのかと発見がありました」とユーモアを交え、会場を笑いに包みました。自身の未来像を作品に見出すという、ベテラン俳優ならではの深みのあるコメントに、会場は温かい笑いに包まれました。
観客へのメッセージ:何度でも楽しめる深み
最後のあいさつでは、大森監督が「もう何度もご覧になっている方もいらっしゃると思いますが、見れば見るほど味が出てくる映画です。初めての方は、この人は一体なんなんだろうという視点で見ていただくと、よくわからないけど面白い人間たちが浮かび上がってくると思います。そんなふうに楽しんでもらえたら嬉しいです」と笑顔で呼びかけ、作品の奥深さをアピールしました。
髙橋さんは「どうか思い思いに楽しんでください。すごく静かな映画なので、ポップコーンを食べる音を気にされる方もいるかもしれませんが、周りに気を配りつつぜひ食べてください(笑)。当時の暮らしをのぞき見するような感覚で、皆さんの生活のお守りみたいなものを見つけてもらえたら嬉しいです」と明るくメッセージを寄せ、場内を和ませました。彼の親しみやすい人柄が伝わるコメントに、観客も笑顔で応えました。
最後に永瀬さんが「だんだん寂しくなっちゃうんですよね。監督にもうあと何回会えるかなとか、海人くん、まさみさんに会えなくなるのかなとか思ってしまう。でも、そう感じられる映画に出会えたことが幸せです。もしかしたらまた“おーい、まさみさん”も含めて、こうして皆さんの前に立てる機会があるかもしれません。ぜひ明日も劇場へ来てください」と語り、3人の絆と温かな空気に包まれながら舞台挨拶は締めくくられました。
登壇者たちの作品への深い愛情と、観客への感謝の気持ちが伝わる、感動的な舞台挨拶となりました。映画『おーい、応為』は、一度ならず二度三度と観ることで、新たな発見がある作品です。ぜひ劇場で、その魅力を体感してください。

©︎2025「おーい、応為」製作委員会
映画『おーい、応為』作品情報
映画『おーい、応為』の詳細は以下の通りです。
監督・脚本:大森立嗣
キャスト:長澤まさみ、髙橋海人、大谷亮平、篠井英介、奥野瑛太、寺島しのぶ、永瀬正敏
原作:飯島虚心『葛飾北斎伝』(岩波文庫刊)、杉浦日向子『百日紅』(筑摩書房刊)より「木瓜」「野分」
配給:東京テアトル、ヨアケ
公式サイト:https://oioui.com
映画SNS:[X] https://x.com/oioui_movie
[Instagram] https://www.instagram.com/oioui.movie
クレジット:©︎2025「おーい、応為」製作委員会
編集部まとめ
映画『おーい、応為』公開御礼舞台挨拶は、永瀬正敏さん、髙橋海人さん、大森立嗣監督の温かい人柄と、作品への深い愛情が感じられる素晴らしいイベントでした。特に、髙橋さんと永瀬さんの間の世代を超えた絆や、お互いをリスペクトする姿勢は、観客に大きな感動を与えました。また、作品が登壇者それぞれに与えた影響や、そこから生まれた新たな視点についてのトークは、映画の奥深さを改めて感じさせてくれました。
葛飾応為という知られざる天才絵師の物語が、現代を生きる私たちに何を語りかけるのか。登壇者の皆さんの言葉から、そのメッセージを深く受け取ることができました。ぜひ劇場で、この感動を体験してください。
著者
あつめでぃあ編集部
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