映画
河瀨直美監督が描く、魂の物語『たしかにあった幻』
公開日:2025年11月27日
更新日:2025年11月27日
河瀨直美監督が描く、魂の物語『たしかにあった幻』
この度、河瀨直美監督の最新作『たしかにあった幻』が、ハピネットファントム・スタジオ配給で、2026年2月6日よりテアトル新宿ほかにて公開されることが決定しました。本作は、“愛のかたち”と“命のつながり”をモチーフに、日本の失踪者と心臓移植の現実を深く掘り下げて描く、珠玉の人間ドラマです。
主人公コリーを演じるのは、『ファントム・スレッド』(17)や『蜘蛛の巣を払う女』(18)などで知られるルクセンブルク出身のヴィッキー・クリープスさん。聡明な大人の女性でありながら、時には少女のような無邪気さや脆さをのぞかせ、孤独と向き合う繊細な心の揺らぎと、それゆえの限りない優しさを全身全霊で演じ切っています。コリーが屋久島で運命的に出会う謎めいた青年・迅(じん)役には、公開作が相次ぎ、連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK)にも出演中の寛一郎さん。さらに、尾野真千子さん、北村一輝さん、永瀬正敏さんら、日本を代表する実力派キャストが脇を固め、物語に深みを与えています。
「人は亡くなったら、どこへいくのだろう ― 生きた証、その鼓動と記憶を、つないでいく」という問いかけから始まる本作は、観る者の心に深く響くことでしょう。

© CINÉFRANCE STUDIOS – KUMIE INC – TARANTULA – VIKTORIA PRODUCTIONS – PIO&CO – PROD LAB – MARIGNAN FILMS – 2025

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心を揺さぶる本予告映像が解禁!
この度、本作の本予告映像が遂に解禁となりました! 本編初公開となる映像では、“愛のかたち”と“命のつながり”をモチーフに、失踪と心臓移植の現実を重ねて描く、時を超えて運命が交差する珠玉の人間ドラマの片鱗が明らかになります。
先進国の中でドナー数が最下位という日本で、コーディネーターとして臓器移植への理解と移植手術の普及に尽力するフランス人のコリー(ヴィッキー・クリープス)。「命の終わりより、その先にどう生かすべきかを考えるべきでは?」と訴えかけるコリーですが、西欧とは異なる日本の死生観や倫理観の壁は厚く、医療現場の体制改善や意識改革は容易ではありません。孤独と無力感に苛まれながらも、屋久島で運命的に出会った青年・迅(寛一郎)との日々が彼女の心を支えていました。しかしある日、迅は突然姿を消してしまいます――。
予告編では、最愛の息子を亡くし、一周忌を迎えた今も罪悪感に囚われるめぐみ(尾野真千子)と、元刑事の亮二(北村一輝)の助けを借り、コリーが迅の家族が暮らす岐阜を訪ねる様子が描かれます。さらに、急死した息子の心臓をドナーに提供するという決断を迫られた父親(永瀬正敏)の「もう戻ってこんとでしょ」という痛切な呟き、心臓病を抱えて移植を待つ少年・久志の母・由美(岡本玲)が漏らす「喜んでいいんかな…」という複雑な思いなど、ドナー(臓器を提供する側)とレシピエント(臓器を受け取る側)、そのどちらにも存在する深い葛藤と祈りが映し出されていきます。
「人はどこへ行くかわからない。でも、心の中に居続けるの ──」
姿は消えても、心にはずっと。たしかにそこに“いる”という鼓動と記憶が、時を超えて人と人をつないでいく――。この予告編は、観る者の心に深く問いかけ、本編への期待感を最高潮に高めてくれること間違いなしです。
予告編 YouTubeリンク(限定公開中)
https://www.youtube.com/watch?v=Wh2tvqCWKRc
物語の深淵をのぞかせる場面写真も同時解禁!
予告編の解禁とあわせて、本作の新たな場面写真も10点解禁されました。これらの写真は、物語の重要な局面や登場人物たちの繊細な感情を切り取っており、映画の世界観をより深く理解する手助けとなります。
解禁された場面写真には、心臓移植を待ちながら入院する少年・久志や少女・瞳と一緒に過ごすコリーの姿が収められています。彼女が子供たちと触れ合う優しい眼差しは、命の尊さや希望を感じさせます。また、神の島と呼ばれる屋久島で出会った迅との日常を重ねる穏やかなひとときも切り取られており、二人の関係性が物語の重要な鍵を握っていることを示唆しています。
さらに、コリーの働く病院に温かいお弁当を届けるめぐみと亮二の姿や、心臓病を患う久志を母親・由美(岡本玲)が抱きしめる姿、そして迅の両親である英三(利重剛)と幸江(中嶋朋子)らの姿も捉えられています。亡くなった子どもの心臓を提供する決断をした家族、その鼓動を受け継ぐ子どもとその家族――それぞれの立場で揺れ動く想いが交差し、「生と死」のあわいにある“愛のかたち”と“命のつながり”が静かに浮かび上がる場面写真となっています。
これらの場面写真は、言葉では語り尽くせない登場人物たちの心の機微を映し出し、観る者の想像力を掻き立てます。ぜひ、予告編と合わせてご覧いただき、本作が持つ深いテーマを感じ取ってください。

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世界が注目!海外映画祭での高い評価
『たしかにあった幻』は、その深いテーマ性と河瀨直美監督の卓越した手腕が評価され、すでに世界中の映画祭で注目を集めています。
第78回ロカルノ国際映画祭 インターナショナル・コンペティション部門正式出品第56回インド国際映画祭 ICFT-UNESCO ガンジーメダル・コンペティション部門正式出品
ロカルノ国際映画祭でのワールドプレミア上映を皮切りに、バンコク国際映画祭、リオデジャネイロ国際映画祭、マンハイム・ハイデルベルク国際映画祭、ストックホルム国際映画祭、ロンドン東アジア映画祭、エルサレム女性映画祭など、海外映画祭への正式招待上映が続々と決定しています。河瀨直美監督の新作を待ちわびている世界中の映画ファンが注目する本作、日本での公開は2026年2月6日(金)よりテアトル新宿他にて行われます。
「たしかにあった幻」が問いかける、生と死、そして愛の形
本作のタイトル「たしかにあった幻」は、論理的には相反する言葉の組み合わせでありながら、本作が提案する新しい思想を強く示唆しています。「幻」とは実在しないものがあるかのように見えること、あるいは存在自体が疑わしいものを指します。しかし、それに「たしかにあった」という言葉を修飾することで、二項対立を超えてゆく、新たな視点が提示されているのです。
この映画は、河瀨直美監督にとって6年ぶりとなる劇映画の最新作であり、オリジナル脚本としては8年ぶりの作品となります。物語を支えるテーマは二つ。一つは、先進国の中でドナー数が最下位という日本の臓器移植医療について。もう一つは年間約8万人にのぼる日本の行方不明者問題です。
河瀨監督はこれまでも、『あん』(15)で差別と偏見の果てに生きる歓びを人々に与えたハンセン病患者の生き様を、『光』(17)で失われゆく視力に翻弄される人生の中で気づかされた新たな愛を獲得したカメラマンの人生を、『朝が来る』(00)では特別養子縁組で救われた命の尊さと二人の母の絆を描いてきました。旧来の常識や血縁とは異なる、他者との関係性の中に存在する「愛」を描き続けてきた監督が、「死」が終わりではないという気づきの先に、移植医療が人の命を繋いでゆき、「生」の意味を問いかける本作は、第78回ロカルノ国際映画祭でのワールドプレミア上映にて、河瀨監督のマスターピース(傑作)と評されました。
運命が交差する、感動のあらすじ
フランスから来日したコリーは、神戸の臓器移植医療センターで働きながら、小児移植医療の促進に取り組んでいました。しかし、西欧とは異なる日本の死生観や倫理観の壁は思った以上に厚く、医療現場の体制の改善や意識改革は困難で、もどかしい思いを抱えていました。そんなコリーの心の支えは、屋久島で運命的に出会った恋人の迅でした。
しかし、彼の誕生日でもある7月7日の七夕に、迅は突然姿を消してしまいます。一年後、迅が失踪するはるか前に彼の家族からも捜索願が出されていたことを知ったコリーは、迅の実家である岐阜へと向かいます。そこで明かされた事実から、迅との出逢いが宿命的であったことがわかり、コリーは愕然とします。一方、心臓疾患を抱えながら入院していた少女・瞳の病状が急変し……。
失踪した恋人の行方を追う中で、コリーは日本の臓器移植医療の現実、そして「生と死」の境界線で揺れ動く人々の感情と向き合うことになります。果たしてコリーは、迅の失踪の真実を突き止め、そして命の尊厳を守ることができるのでしょうか。

© CINÉFRANCE STUDIOS – KUMIE INC – TARANTULA – VIKTORIA PRODUCTIONS – PIO&CO – PROD LAB – MARIGNAN FILMS – 2025
豪華キャストと実力派スタッフが織りなす珠玉の作品
本作は、主演のヴィッキー・クリープスさん、寛一郎さんをはじめ、日本映画界を代表する豪華キャストが結集しています。
主要キャスト
ヴィッキー・クリープス
寛一郎
尾野真千子
北村一輝
永瀬正敏
中野翠咲
中村旺士郎
土屋陽翔
吉年羽響
山村憲之介
亀田佳明
光祈
林泰文
中川龍太郎
岡本玲
松尾翠
早織
小島聖
平原テツ
利重剛
中嶋朋子
制作スタッフ
監督・脚本・編集:河瀨直美
製作: CINÉFRANCE STUDIOS, 組画
プロデューサー: DAVID GAUQUIÉ, JULIEN DERIS, 河瀨直美
音楽: 中野公揮
撮影: 鈴木雅也, 百々新
照明: 太田康裕
録音: Roman Dymny, 森英司
美術: 塩川節子, 小林楽子, 橋本泰至
編集: Tina Baz
サウンドデザイナー: Roman Dymny, Arnaud ROLLAND
サウンドミキサー: Emmanuel DE BOISSIEU
スタイリスト: 望月恵
ヘアメイク: 寺沢ルミ
スチール: 山内悠
監督補: 北條美穂
助監督: 甲斐聖太郎
制作プロデューサー: 齋藤寛朗
アソシエイトプロデューサー: 平川晴基
制作プロダクション: CINÉFRANCE STUDIOS, 組画
制作協力: カズモ
日本宣伝・配給: ハピネットファントム・スタジオフランス
配給: advitam
インターナショナルセールス: CINÉFRANCE STUDIOS
© CINÉFRANCE STUDIOS – KUMIE INC – TARANTULA – VIKTORIA PRODUCTIONS – PIO&CO – PROD LAB – MARIGNAN FILMS – 2025
編集部まとめ
河瀨直美監督の最新作『たしかにあった幻』は、単なる映画の枠を超え、現代社会が抱えるデリケートな問題に深く切り込みながらも、普遍的な「愛」と「命」のつながりを問いかける、まさに魂の作品です。ヴィッキー・クリープスさん、寛一郎さんをはじめとする豪華キャスト陣の熱演、そして河瀨監督ならではの繊細かつ力強い演出が、観る者の心に忘れがたい感動を刻むことでしょう。
海外映画祭での高い評価も納得の、世界が注目する一作。2026年2月6日の公開が今から待ち遠しいですね。ぜひ劇場で、この「たしかにあった幻」を体験し、あなた自身の「生」と「愛」について深く考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
公式サイト:https://happinet-phantom.com/maboroshi-movie/
公式X:@maboroshi_film
公式Instagram:@maboroshi_movie
映画『たしかにあった幻』は、2026年2月6日(金)テアトル新宿ほかにてロードショーです。
著者
あつめでぃあ編集部
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