映画
映画『星と月は天の穴』とは? 荒井晴彦監督と綾野剛が織りなす日本映画の真髄
公開日:2025年11月20日
更新日:2025年11月20日
映画『星と月は天の穴』とは? 荒井晴彦監督と綾野剛が織りなす日本映画の真髄
映画『星と月は天の穴』は、数々の名作を手掛け、キネマ旬報脚本賞に5度も輝いた日本を代表する脚本家・荒井晴彦監督がメガホンを取った最新作です。これまでも『身も心も』や『火口のふたり』、『花腐し』といった作品で、人間の本能たる“愛と性”を赤裸々に描き、観る者の情動を揺さぶってきました。
本作は、荒井監督が長年映画化を熱望していた、吉行淳之介氏の芸術選奨文部大臣受賞作品を映画化したものです。過去の離婚経験から女性を愛することを恐れながらも、愛されたい願望をこじらせてしまう40代の小説家・矢添克二の日常が、エロティシズムとペーソスを織り交ぜながら綴られています。
主人公の矢添克二を演じるのは、荒井監督とは『花腐し』(23)でもタッグを組んだ実力派俳優、綾野剛さん。これまでに見たことのない、枯れかけた男の色気を発露させ、過去のトラウマから女性を愛すること、そして愛されることを恐れながらも求めてしまう、心と体の矛盾に揺れる滑稽で切ない唯一無二のキャラクターを熱演しています。
矢添と出会う大学生・紀子役には、新星・咲耶さんが抜擢されました。女性を拒む矢添の心に無邪気に足を踏み入れる彼女の存在が、物語に新たな風を吹き込みます。また、矢添のなじみの娼婦・千枝子を演じるのは、田中麗奈さん。綾野さん演じる矢添との絶妙な駆け引きは必見で、女優としての新境地を切り開いています。さらに、柄本佑さん、岬あかりさん、MINAMOさん、宮下順子さんといった豪華俳優陣が脇を固め、本作ならではの深みのある世界観を創り上げています。
綾野剛演じる作家・矢添の“こじらせ日常”に迫る特別映像が解禁!
今回、特に注目なのが、綾野剛さん演じる作家・矢添克二の“こじらせた日常”にフォーカスした特別映像と場面写真の解禁です。妻に捨てられた過去を持つ矢添は、執筆する恋愛小説の主人公に自身を投影し、「精神的な愛の可能性」を探求しています。
劇中では、矢添が書く小説が映像として映し出されるのですが、驚くことに、矢添自身を投影している小説の主人公Aも綾野剛さんが演じているんです。この二役の演じ分けにも注目が集まります。
「街を一緒に散歩してくれればいい。部屋の中でのつき合いは、いらないというわけだ。」
――素直に一緒にいたいと言えない、なんとも“こじらせた”セリフですよね。矢添と小説の中のA。当然ながら思考は似ているのですが、ちょっとしたしぐさの違いにそれぞれのクセが見え隠れするのが、なんとも味わい深いポイントです。
そんな矢添の日常に絡む大学生・紀子(咲耶さん)や、なじみの娼婦・千枝子(田中麗奈さん)、そして小説の中のAと対するB子(岬あかりさん)といった女性たちは、彼の心の奥底を見抜いているかのように、彼の言葉を受け流し、彼を凌駕していきます。女性陣とのやり取りを通して、矢添の人間性がより深く描かれていることでしょう。
同時に解禁された場面カットでは、さらに矢添の一人暮らしの日常にフォーカスが当てられています。1960年代という時代設定にリアリティを与える昭和レトロな美術セットにも注目です。そして何よりも、“目は口ほどにものを言う”を体現している綾野剛さんの瞳には、ぜひご注目ください。

© 2025「星と月は天の穴」製作委員会

© 2025「星と月は天の穴」製作委員会

© 2025「星と月は天の穴」製作委員会
動画
Youtube URL:https://youtu.be/uVzVzWBZ7ss
作品情報
作品概要
作品タイトル:『星と月は天の穴』
公開表記:2025年12月19日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー
配給 ハピネットファントム・スタジオ
コピーライト表記:© 2025「星と月は天の穴」製作委員会
『星と月は天の穴』STORY
いつの時代も、男は愛をこじらせる――。小説家の矢添(綾野剛さん)は、妻に逃げられてから10年、独身のまま40代を迎えていました。離婚によって心に空いた穴を埋めるように、娼婦・千枝子(田中麗奈さん)と時折体を交わし、妻に捨てられた傷を引きずりながら日々をやり過ごしています。そして彼には、恋愛に尻込みするもう一つの理由がありました。それは、誰にも知られたくない自身の“秘密”にコンプレックスを抱えていることでした。
そんな矢添は、自身が執筆する恋愛小説の主人公に自分自身を投影することで、「精神的な愛の可能性」を探求していました。ところがある日、画廊で運命的に出会った大学生の瀬川紀子(咲耶さん)と、彼女の粗相をきっかけに奇妙な情事へと至り、矢添の日常と心が揺れ動き始めます。
豪華キャスト・スタッフ陣が織りなす世界観
本作を彩る豪華なキャストと、作品を支えるスタッフ陣をご紹介します。
キャスト
綾野 剛
咲耶
岬あかり
吉岡睦雄
MINAMO
原一男
柄本佑
宮下順子
田中麗奈
スタッフ
脚本・監督:荒井晴彦
原作:吉行淳之介「星と月は天の穴」(講談社文芸文庫)
エグゼクティブプロデューサー:小西啓介
プロデューサー:清水真由美、田辺隆史
ラインプロデューサー:金森保
助監督:竹田正明
撮影:川上皓市、新家子美穂
照明:川井稔
録音:深田晃
美術:原田恭明
装飾:寺尾淳
編集:洲﨑千恵子
衣装デザイン:小笠原吉恵
ヘアメイク:永江三千子
インティマシーコーディネーター:西山ももこ
制作担当:刈屋真
キャスティングプロデューサー:杉野剛
音楽:下田逸郎
主題歌:松井文「いちどだけ」他
写真:野村佐紀子、松山仁
アソシエイトプロデューサー:諸田創
製作・配給・その他
製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション:キリシマ一九四五
制作協力:メディアミックス・ジャパン
レイティング:R18+
上映尺:122分
編集部まとめ
荒井晴彦監督と綾野剛さんが再びタッグを組んだ映画『星と月は天の穴』。今回解禁された特別映像では、綾野剛さん演じる主人公・矢添克二の“こじらせた日常”が垣間見え、その繊細かつ人間味あふれる演技に心を掴まれること間違いなしです。吉行淳之介氏の原作が持つ文学的な深みと、豪華キャスト・スタッフ陣が織りなす世界観が、どのようにスクリーンで表現されるのか、今から公開が待ち遠しいですね。ぜひ劇場で、この唯一無二の物語を体験してください。
2025年12月19日(金)より、テアトル新宿ほか全国ロードショーです。
著者
あつめでぃあ編集部
あつめでぃあ編集部が最新情報をお届けします。
