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いよいよ公開!荒井晴彦監督×綾野剛主演『星と月は天の穴』の魅力
公開日:2025年12月21日
更新日:2025年12月21日
いよいよ公開!荒井晴彦監督×綾野剛主演『星と月は天の穴』の魅力
日本映画界を代表する脚本家であり、監督としても数々の傑作を生み出してきた荒井晴彦監督の最新作『星と月は天の穴』が、ついに明日12月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国の劇場で公開されます。
荒井晴彦監督は、『Wの悲劇』(84年)や『共喰い』(13年)などでキネマ旬報脚本賞に5度輝いた、まさに日本映画界の至宝。監督作としては『火口のふたり』(19年)や『花腐し』(23年)など、人間の本能的な“愛と性”を深く掘り下げ、観る者の情動を揺さぶる作品を世に送り出してきました。
本作は、長年の念願だったという吉行淳之介の芸術選奨文部大臣受賞作品を映画化したもの。過去の離婚経験から女性を愛することに臆病になりながらも、愛されたいという願望をこじらせる40代小説家の日常が、エロティシズムとペーソスを織り交ぜながら綴られています。
主人公の小説家・矢添克二を演じるのは、荒井監督とは『花腐し』でもタッグを組んだ俳優・綾野剛さん。これまでのイメージを覆すような、どこか枯れた色気を放つ男を熱演しています。過去のトラウマから女性を愛すること、愛されることを恐れながらも求めてしまう、心と体の矛盾に揺れ動く滑稽で切ない、唯一無二のキャラクターを見事に創り上げています。
本作は、荒井監督の深い人間洞察と綾野剛さんの繊細な演技が融合し、日本映画の真髄を味わえる一本となることでしょう。ぜひ劇場で、その世界観を体験してください。
綾野剛が二役で魅せる!愛をこじらせた小説家・矢添の物語
本作の主人公は、妻に逃げられて以来10年、独身のまま40代を迎えた小説家の矢添(綾野剛さん)。離婚によって心に空いた穴を埋めるように、娼婦・千枝子(田中麗奈さん)と時折体を交わし、妻に捨てられた傷を引きずりながら日々を過ごしています。彼には恋愛に尻込みするもう一つの理由がありました。それは、誰にも知られたくない自身の“秘密”にコンプレックスを抱えていることです。
そんな矢添は、自身が執筆する恋愛小説の主人公に自分自身を投影することで「精神的な愛の可能性」を探求していました。しかし、ある日、画廊で運命的に出会った大学生の瀬川紀子(咲耶さん)と、彼女の“粗相”をきっかけに奇妙な情事へと至り、矢添の日常と心が大きく揺れ動き始めます。
綾野剛さんは、この複雑な矢添というキャラクターに加え、彼が執筆する小説の主人公Aも演じています。二役を演じ分けることで、矢添の内面的な葛藤や理想と現実の乖離をより深く表現している点も、本作の見どころの一つです。愛をこじらせ、迷走する一人の男の姿は、観る者の心に深く響くことでしょう。
矢添を翻弄する個性豊かな女性たちに注目!

© 2025「星と月は天の穴」製作委員会
今回解禁されたスペシャル映像は、綾野剛さん演じる小説家・矢添と、彼が書く小説の主人公A(=綾野剛さん二役)の心を翻弄する女性たちにフォーカスしています。画廊で出会った大学生・紀子(咲耶さん)、なじみの娼婦・千枝子(田中麗奈さん)、そして矢添が綴る小説のヒロインB子、千枝子と同じ店の新人の女、そして娼家の女主人と、矢添を様々な形で翻弄する女性たちが登場します。
「君はいくつなんだ?」という矢添の問いに、答えていく女たちの答えは嘘か、本当か。不惑の年齢に差し掛かった矢添を惑わす「やっかいな年頃」の女たちであることに違いはありません。妻に捨てられた過去のトラウマ、抱えている自身のコンプレックスから女性との関係性に一線を引きたがる矢添。しかし、心の奥底では愛されたいと願う彼の心と体の矛盾を見透かすかのように、彼女たちはズケズケと彼の日常に入り込んできたり、呆れながら寄り添ったりします。「俺は1人の女と生活していく決心をつけることができるのか」そんな矢添の内省をも「自惚れてるのね」と一笑に伏すだけなのです。
いつの時代も男は愛をこじらせる――昭和の時代に、矢添の日常に登場する女たち。前述の咲耶さん、田中麗奈さんに加え、岬あかりさん、MINAMOさん、そして大御所・宮下順子さんがモノクロの世界を鮮やかに彩っています。彼女たちが織りなす人間模様は、本作の大きな魅力の一つです。
◆特別映像Youtubeリンク: https://youtu.be/RirLW9lazvI
瀬川紀子:新星・咲耶が演じる無邪気な大学生
綾野剛さん演じる矢添と画廊で偶然出会う大学生・瀬川紀子を演じるのは、オーディションでヒロインの座を勝ち取った新星・咲耶さんです。車で送ってもらう途中、彼女の“粗相”がきっかけで情事に至り、二人は奇妙な関係になっていきます。
女性と一線を引きたい矢添の日常に、無邪気なのか計算なのか、ずかずかと足を踏み入れていく紀子。いきなり自宅に電話をかけたり、部屋を訪れたり、さらには自分には同世代の彼氏がいると告げたりと、矢添を翻弄します。矢添と体を重ねていくうちに、女性としての欲望に目覚めていく彼女と、二人の関係性に訪れる変化は、物語の重要な転換点となります。
咲耶さんは、個性派俳優の広田レオナさんを母に、吹越満さんを父に持つ二世俳優。本作でついにベールを脱ぎ、その魅力を存分に解き放っています。彼女のフレッシュな演技が、物語に新たな風を吹き込んでいます。

© 2025「星と月は天の穴」製作委員会
千枝子:田中麗奈が魅せる矢添の一番の理解者
田中麗奈さんが演じるのは、矢添のなじみの娼婦・千枝子です。矢添を憎からず思っており、彼に対し他の客以上の“情”があるものの、関係は進展することなく時だけが流れていきます。彼女は、女として自身の人生の選択をする時であることを自覚している女性です。
愛をこじらせている矢添に決して踏み込むことなく淡々と寄り添う一方で、矢添の一番の理解者であることも見受けられます。さらには、己の幸せのために大きな決断を下していく千枝子の姿は、切なくも軽やかで、咲耶さん演じる紀子とはある種対照的な人物像となっています。千枝子が持つ矢添へのある種の愛と諦念、複雑な女心の内が物語に与える影響は大きく、特に女性の共感を呼ぶことでしょう。
田中麗奈さんは、本作で女優としての新境地を切り開いています。綾野剛さん演じる矢添との絶妙な駆け引きは、観る者を惹きつけます。

© 2025「星と月は天の穴」製作委員会
小説の中のB子:岬あかりが体現する精神的な愛の探求
同じく綾野剛さんが演じている“小説家・A”。彼は矢添が執筆する小説の主人公であり、矢添自身を投影したキャラクターです。矢添は20歳も年下のB子との恋愛を綴ることで「精神的な愛の可能性」を探っています。
B子はAの行きつけの銀座のバーでアルバイトをしている女子大生。女性と見ればすぐに「寝ること」を考えるようなAが、B子に対しては大事にしたいという気持ちが湧き起こります。これこそが“精神的な愛”だとAは考えます。しかし、若々しい彼女の体と比べ、Aの老いに対するコンプレックスは心のうちに次第に広がり、ある時二人の関係はB子の“赤い口紅”をきっかけに変化していきます。
B子を演じたのは岬あかりさん。2歳で子役デビューし、「七瀬ふたたび」(08年/NHK)や「JIN-仁-」(09年/TBS)、「ハガネの女」シリーズ(10〜11年/EX)などTVドラマを中心に活動してきました。次第にAの心と体の矛盾を凌駕するように“女”として目覚めていく様子は、スクリーンで強いインパクトを残しています。

© 2025「星と月は天の穴」製作委員会
娼家「乗馬倶楽部」の女:MINAMOが放つ透明感と大胆さ
田中麗奈さん演じる矢添なじみの娼婦・千枝子との関係に変化をもたらすのが、娼家「乗馬倶楽部」の“新人の女”です。矢添の家に「乗馬倶楽部」の女主人から電話がかかってきます。いい女の子が入った、たまには千枝子以外の女の子と遊んでみてはどうかというのです。それも16歳だという眉唾な話ですが、矢添は「3時間後に行く」と電話を切ります。
もちろん16歳などではないようですが、女主人は彼女の素性については多くを語らないものの「あの子、俳優の養成所に通ってるんですよ。スターになるかもしれませんよ」と明かします。矢添は執筆中の小説の“B子”に彼女を重ね、書き綴っていくことになります。
この“女”を演じたのはMINAMOさん。AV女優としても圧倒的な透明感と大胆さで人気を博しており、ランジェリーブランドとのタイアップも話題になっています。荒井組には『花腐し』に続く参加となり、その存在感は必見です。

© 2025「星と月は天の穴」製作委員会
娼家「乗馬倶楽部」女主人:宮下順子の圧倒的存在感
そして、なんといっても圧倒的な存在感でスクリーンに登場するのは、娼家「乗馬倶楽部」の女主人です。恋愛の酸いも甘いも噛み分け、本人たちですら気づいていないかもしれない矢添の迷いや千枝子の焦りに、少しだけスパイスを加えるような人物です。
演じたのは、宮下順子さん。『四畳半襖の裏張り』(73年/神代辰巳監督)や、初期荒井脚本の代表作であり、今も国内外で高い評価を得ている『赫い髪の女』(79年/神代辰巳監督)といった傑作に出演し、日活ロマンポルノを支えた大女優です。彼女の荒井監督作品への出演は、日本映画ファンにとっては嬉しい邂逅となることでしょう。
ベテラン女優の宮下順子さんが、物語にどのような深みを与えるのか、ぜひ劇場でその演技を確かめてください。

© 2025「星と月は天の穴」製作委員会
『星と月は天の穴』作品情報
STORY
いつの時代も、男は愛をこじらせる――
小説家の矢添(綾野 剛)は、妻に逃げられて以来10年、独身のまま40代を迎えていた。離婚によって心に空いた穴を埋めるように娼婦・千枝子(田中麗奈)と時折り軀を交え、妻に捨てられた傷を引きずりながらやり過ごす日々を送っていた。そして彼には恋愛に尻込みするもう一つの理由があった。それは、誰にも知られたくない自身の“秘密”にコンプレックスを抱えていることだ。そんな矢添は、自身が執筆する恋愛小説の主人公に自分自身を投影することで「精神的な愛の可能性」を探求していた。ところがある日、画廊で運命的に出会った大学生の瀬川紀子(咲耶)と彼女の粗相をきっかけに奇妙な情事へと至り、矢添の日常と心が揺れ始める。
キャスト・スタッフ
出演:綾野 剛、咲耶、岬あかり、吉岡睦雄、MINAMO、原一男、柄本佑、宮下順子、田中麗奈
脚本・監督:荒井晴彦
原作:吉行淳之介「星と月は天の穴」(講談社文芸文庫)
エグゼクティブプロデューサー:小西啓介
プロデューサー:清水真由美、田辺隆史
ラインプロデューサー:金森 保
助監督:竹田正明撮影:川上皓市、新家子美穂
照明:川井 稔
録音:深田晃
美術:原田恭明
装飾:寺尾淳
編集::洲﨑千恵子
衣裳デザイン:小笠原吉恵
ヘアメイク:永江三千子
インティマシーコーディネーター:西山ももこ
制作担当:刈屋真
キャスティングプロデューサー:杉野 剛
音楽:下田逸郎
主題歌:松井 文「いちどだけ」他
写真:野村佐紀子、松山仁
アソシエイトプロデューサー:諸田創
公開情報
作品タイトル:『星と月は天の穴』
公開表記:12月19日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー
配給表記:配給 ハピネットファントム・スタジオ
コピーライト表記:© 2025「星と月は天の穴」製作委員会
レイティング:R18+
上映尺:122分
編集部まとめ
『星と月は天の穴』は、愛をこじらせた男の葛藤と、彼を取り巻く女性たちの複雑な人間模様を、荒井晴彦監督ならではの視点で深く描いた作品です。綾野剛さんが見せる新たな一面、そして咲耶さん、田中麗奈さん、岬あかりさん、MINAMOさん、宮下順子さんといった豪華女優陣が織りなす競演は、まさに必見。
女性とは一線を引いているようでいて、心と体の矛盾を抱える矢添の迷走。そして、毒々しいまでに花開いていく女性たちの対峙を、ぜひスクリーンで目撃してほしいです!この冬、あなたの心に深く刻まれるであろう、日本映画の真髄をぜひ劇場でご体験ください。
著者
あつめでぃあ編集部
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