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『架空の犬と嘘をつく猫』大ヒット!注目の舞台挨拶レポート
公開日:2026年01月25日
更新日:2026年01月25日
『架空の犬と嘘をつく猫』大ヒット!注目の舞台挨拶レポート
『愛に乱暴』で世界中の映画祭を沸かせた森ガキ侑大監督の最新作、『架空の犬と嘘をつく猫』が、高杉真宙さんを主演に迎え、現在大ヒット公開中です。本作は、世界15大映画祭の一つ、タリン・ブラックナイト映画祭(PÖFF)の公式コンペティション部門に選出され、見事撮影賞を受賞するなど、公開前から大きな注目を集めていました。
原作は、『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞にノミネートされた寺地はるなさんの同名小説。脚本は『浅田家!』で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した菅野友恵さんが手掛けています。そして、主人公・羽猫山吹(はねこ・やまぶき)を演じるのは、映画『劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』やテレビドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」など出演作が相次ぎ、今や大活躍中の高杉真宙さんです。
その他にも、山吹の幼馴染で恋人となる佐藤頼を伊藤万理華さん、山吹の初恋の相手、遠山かな子を深川麻衣さんが演じるほか、母・雪乃を安藤裕子さん、姉・紅(べに)を向里祐香さん、父・淳吾を安田顕さん、そして祖母役に余貴美子さん、祖父役には柄本明さんといった、幅広い世代の実力派俳優陣が集結。さらにお笑いタレント・脚本家・女優と様々な顔を持つヒコロヒーさんや、本作の舞台となった佐賀出身のはなわさんなど、バラエティに富んだ豪華キャストが脇を固めています。
弟の死により現実を見なくなった母親を筆頭に、家族誰もが“不都合な真実”から目をそらし、それぞれの嘘を重ねながら、それでもなお一緒に暮らしている“機能不全”の羽猫家の約30年間を描いた物語は、不完全で、やっかいで、でもどこか愛おしい――そんな家族のかたちを、森ガキ侑大監督が丁寧に紡ぎ、観る者の心に温かさと優しい希望を届けてくれます。
この度、本作の大ヒットを記念し、1月20日(火)に主演の高杉真宙さんと森ガキ侑大監督が登壇し、大ヒット記念舞台挨拶が実施されました! 会場は映画上映前から大勢の観客で埋め尽くされ、熱気に包まれていました。

©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会
大ヒット記念舞台挨拶 実施概要
日程:1月20日(火)18:30〜19:00
場所:池袋 HUMAX シネマズ(豊島区東池袋 1-22-10 ヒューマックスパビリオン 池袋サンシャイン 60 通り 6F・8F)
登壇者:高杉真宙、森ガキ侑大監督(敬称略)
登壇者が語る!映画への熱い反響と家族の物語
1月9日の初日を迎えてからの反響について聞かれると、森ガキ監督はご自身の親戚が初日に映画を観て連絡をくれたというエピソードを披露。「高杉君の最後のシーンでの演技で号泣したという連絡が来たんです。高杉君にメールしようかなと思ったんですけど、高杉くんは忙しそうだったんで、今伝えました(笑)」と、隣に立つ高杉さんに直接報告。これを聞いた高杉さんは笑顔を見せつつも、「僕の家族は感想を伝えないタイプで、一切連絡は来ないですね。見てくれているとは思うんですけど……」と苦笑い。しかし森ガキ監督が「でも僕のところには高杉君の演技のことでLINEがワーッと来てますよ」と改めて大きな反響が届いていることを告げると、高杉さんも照れくさそうに「うれしいですね」と満面の笑みを浮かべました。

©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会
鑑賞する人によって、共感する登場人物が違うことが本作の大きな特徴。週末に「誰に共感した?」というアンケートが実施されたところ、興味深い結果が明らかになりました。
1位:嘘と嘘つきが嫌いで、高校時代に家を飛び出した主人公・山吹の姉・紅(向里祐香)
2位:僅差で高杉さん演じる山吹
3位:頼
4位:淳吾
5位:澄江
6位:かな子
7位:雪乃
8位:正吾
アンケートのコメントが書かれた用紙を見つめながら、森ガキ監督は「皆さんのコメントを見ていたら、やっぱり『家族だからストレートに何でも言えるわけじゃないんだ』というのを実感して。親や兄弟にもストレートに言いづらいというのがあるのかもしれません。山吹の感情に共感するコメントも結構ありましたし、それはうれしかったですね」と、観客の深い洞察に感銘を受けた様子を語りました。
一方高杉さんは、数あるコメントの中から特に心に響いたものとして、以下のコメントを読み上げました。
「私自身も、自分自身の優しさは偽りなのではないかと思う瞬間があります。山吹はお母さんの苦しむ姿を少しでも軽減するために手紙を送り続けていると感じたのですが、私も山吹君の立場ならそうするのかなと考える場面でもありました」
これに対し高杉さんは、「僕自身もそういう風に思いながら(山吹を)演じていた部分もありました。彼自身の優しさと、自分自身が生活していく中での優しさはどれぐらい優しさとして成立しているのかなとか。その行為自体は自分自身のためであって、他人への優しさとして成立しているのかどうか。そういう意味では『偽りなのではないかと思う瞬間がある』というのはすごくよく分かります」と、山吹の複雑な内面と自身の共感を明かし、観客を深く頷かせました。

©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会
さらに姉の紅に投票が集まったことに関して、森ガキ監督は「お姉ちゃんは一番まともなんですよね。だからこそこの家族から逃げ出したくなるのが普通だよなって思うから。僕の中で演出をしながら、紅ちゃんと(祖母の)澄江がいるからこそ、この家族は成り立っているんだなと思っていた」と、紅の存在が家族のバランスを保つ上でいかに重要であったかを説明。「でも、それが接着剤的な感じにはなっているけれど、それを修復させようとしている山吹の懸命な姿は、演出をしながら実はちょっと心の中でジーンときてしまいました」と付け加え、撮影時のエピソードを披露し、作品への深い愛情とこだわりを垣間見せました。

©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会
高杉真宙さん&森ガキ侑大監督が明かす「家族とは」
舞台挨拶の最後には、家族の30年を描いた物語にちなみ、改めてふたりにとっての「家族とは?」という問いが投げかけられました。この問いに対し、高杉さんは深く考えた後、このように語りました。
「無償で助けられるというか。もちろん向こうも助けてくれるっていうのもあるでしょうし、そういう助け合いの形なのかなと思います」
自身の家族像を率直に明かした高杉さんの言葉には、家族への温かい信頼と感謝が込められているようでした。続いて森ガキ監督も、家族への想いを熱く語りました。
「切っても切り離せないというか。いいこともみんなで共有できるけど、嫌なことも共有しなければならない。それが家族かなと思っていて、受け入れないといけないかなと。なので、いい時と悪い時、その両方を重ねて家族になるのかなと思います」
喜びも悲しみも分かち合い、互いに支え合う存在としての家族。お二人の言葉からは、映画が描く「家族」という普遍的なテーマに対する、それぞれの深い洞察と愛情が感じられました。
観客へのメッセージと映画の魅力
感動的な舞台挨拶もいよいよ終わりの時間に。高杉さんは、この映画への深い愛情を込めて、観客へメッセージを投げかけました。
「この映画を映画館で見ていただけることを本当にうれしく思います。僕自身もこの映画のことがすごく大好きで、もう一度見たいと思ってますし、多くの人に見いただきたいなと思っている作品の一つです。ぜひ、ご家族やSNSなどで広めていただけたらうれしいです」
高杉さんの言葉からは、作品に対する自信と、一人でも多くの人にこの感動を届けたいという熱い願いが伝わってきました。続いて森ガキ監督も、作品への想いと感謝の気持ちを述べ、イベントを締めくくりました。
「スタッフと役者と一丸となってすごく素敵な映画を作れたかなと自負しております。この映画が世の中に送り出されて、皆さんにこの映画を映画館で見てもらえるということが一つの映画の完成につながったんじゃないかなと思っています。今日はありがとうございました」
監督の言葉は、作品が観客の元に届き、共有されることで初めて完成するという、映画製作の奥深さを感じさせました。お二人の温かいメッセージに、会場は大きな拍手と感動に包まれました。
STORY
弟の死が受け入れられない母のため、弟のフリをして母に手紙を書き続ける、小学生の山吹。空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、夢を語ってばかりの適当な祖父と“嘘”を扱い仕事をする祖母、そして“嘘と嘘つきが嫌い”な姉。一つ屋根の下に住んでいながらもバラバラに生きている家族の中で山吹は今日も嘘をつきながら成長していく――。
キャスト
高杉真宙
伊藤万理華
深川麻衣
安藤裕子
向里祐香
ヒコロヒー
鈴木砂羽
松岡依郁美
森田 想
高尾悠希
後藤剛範
長友郁真
はなわ
安田 顕
余 貴美子
柄本 明
スタッフ
監督:森ガキ侑大
脚本:菅野友恵
原作:寺地はるな『架空の犬と嘘をつく猫』(中央公論新社刊)
音楽:Cali Wang
製作:菊池貞和 津嶋敬介 村松秀信 秋元美智雄 森ガキ侑大 安部順一 指山弘雄 友廣一雄
プロデューサー:布川 均 赤澤賢司 宮川宗生
ラインプロデューサー:眞保利基
撮影:山崎 裕
照明:尾下栄治
録音:猪股正幸
美術:中村三五
編集:鈴尾啓太
VFX:須藤公平
スタイリスト:髙木阿友子
ヘアメイク:西村佳苗子
音響効果:勝亦さくら
助監督:鈴木雄大
制作担当:羽出和也
スチール:西山 勲
作品情報
映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会:ポニーキャニオン ホリプロ 東映エージエンシー ヒューマックスエンタテインメント KUJIRA 中央公論新社 サガテレビ ビープラスト
制作協力:佐賀県フィルムコミッション
製作幹事・配給:ポニーキャニオン
制作プロダクション:ヒューマックスエンタテインメント ホリプロ
文化庁:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会
公開年:2025年
製作国:日本
上映時間:125分
カラー:カラー
画面比率:アメリカンビスタ
音声:5.1chレーティング:PG12
絶賛公開中!
著者
あつめでぃあ編集部
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