映画
映画『楓』:スピッツの名曲が紡ぐ、切なくも美しい愛の物語
公開日:2025年11月14日
更新日:2025年11月14日
映画『楓』:スピッツの名曲が紡ぐ、切なくも美しい愛の物語
時代を超えて愛され続ける国民的バンド、スピッツ。彼らの名曲「楓」が、デビュー34年にして初の映画化を飾ります。1998年にリリースされた8thアルバム『フェイクファー』に収録され、その後も多くのアーティストにカバーされてきたこの名曲が、どのようにスクリーンで表現されるのか、大きな注目が集まっています。
ボーカルで作詞・作曲も担当する草野マサムネさんが綴る歌詞と心揺さぶるメロディーは、聴く人それぞれに寄り添い、大切な人との別れや思い出を包み込んできました。そんな「楓」を原案に、映画『楓』は、真実を隠しながら惹かれ合ってしまう男女の切ない運命の恋を描きます。
行定勲監督×髙橋泉脚本×Yaffle音楽の豪華布陣
本作の監督を務めるのは、多様な恋愛映画を手がけてきた行定勲監督。『世界の中心で、愛をさけぶ』に続く令和を代表するラブストーリーに挑みます。彼の繊細な演出が、登場人物たちの心の機微をどのように描き出すのか、期待が高まります。
オリジナルストーリーを書き上げたのは、『ソラニン』『東京リベンジャーズ』など、ジャンルを問わず常に評価される脚本家・髙橋泉さん。そして音楽は、藤井風さんなど様々なアーティストの作曲や編曲、プロデュースを務め、CM・映画・ドラマなど多方面に楽曲を提供するYaffleさんが担当します。この豪華なクリエイター陣が、どのように「楓」の世界観を映像と音で表現するのか、必見です。
劇中を彩る「楓」:SUPER BEAVER渋谷龍太と十明のスペシャルカバーも
本作では、主題歌としてスピッツの「楓」が映画を締めくくるだけでなく、劇中を様々な「楓」が彩るアイデアが行定監督によって取り入れられています。いくつかの物語の重要なシーンで「楓」が流れ、歌詞とメロディー、そしてシーンが絶妙にリンクすることで、観客の記憶の奥底にある感情に語りかける、楽曲原案ならではの表現が実現しているとのことです。
先日、劇中歌で「楓」を歌うスペシャルカバーアーティストとして、大人気ロックバンド・SUPER BEAVERのボーカル、渋谷龍太さんとシンガーソングライター・十明(とあか)さんの参加が解禁されると、豪華アーティストによる楽曲カバーに大きな反響が寄せられました。彼らが歌い上げる「楓」が、物語にどのような深みを与えるのか、注目が集まります。
“それぞれの想いビジュアル”解禁!主要キャスト5人の胸の内
本作は、楽曲「楓」の世界観に寄り添い、登場人物それぞれの“想い”が交錯しながら物語が進んでいきます。このたび、福士蒼汰さん、福原遥さん、宮沢氷魚さん、石井杏奈さん、宮近海斗さんらが演じる、物語の中心となる5人の登場人物たちの心情を切り取った“それぞれの想いビジュアル”が解禁されました。
「僕は、弟のフリをした。ただ、君に笑っていてほしくて――」という印象的なセリフとともに、登場人物たち5人の胸に秘めた想いを切り取ったビジュアルは、彼らが抱える心の葛藤や迷い、そして願いが交錯し、スピッツの楽曲が持つ“余白の美しさ”と響き合う世界観が映し出されています。
登場人物たちの「想い」に迫る:複雑な感情が交錯するキャラクターたち
スピッツの名曲「楓」を原案にした本作は、双子の弟・恵を事故で失った涼(福士蒼汰)と、亡くなった恵の恋人・亜子(福原遥)の物語。亜子が涼を恵だと思い込んでしまうことから始まる、切ない運命を描いたラブストーリーです。涼と亜子、真実を隠しながら惹かれ合ってしまう二人のすれ違い、それぞれの秘めたる想いが物語の中で紡がれます。ここでは、各キャラクターの心情に深く迫ります。
須永涼(福士蒼汰):弟のフリをする兄の献身的な愛
本作の主人公の一人である涼(福士蒼汰)は、弟・恵が事故でこの世を去った後、残された恋人・亜子の前で弟のフリをしてしまいます。「ただ、君に笑ってほしくて」という言葉にあらわれるように、喪失感と罪悪感に押しつぶされながらも、彼女の悲しみを少しでも和らげたいという想いで、本当のことを言い出せないまま亜子と恋人のような時間を過ごしていきます。
福士さんは、涼としては「亜子の心を少しでも軽くしてあげたい」という気持ちで接していたと明かしており、その献身的な優しさが、亜子の前で性格の全く異なる双子として生きようとする複雑な感情や、亜子に惹かれていく恋心と重なり、物語の核を形作っています。

Ⓒ2025 映画『楓』製作委員会
木下亜子(福原遥):喪失と揺れる心の狭間で
亜子(福原遥)は、愛する恋人・恵を失った悲しみを受け入れられず、目の前に現れた涼を恵だと信じ込んでしまいます。普段は明るく振る舞って涼と過ごしていますが、亜子もまた涼には言えない秘密を抱えており、その心の揺らぎが物語に深い緊張感をもたらします。
福原さんは亜子について「多分、彼女の中でも整理できてない部分があったり、複雑な感情を抱えながら日々を生きている女の子」と語っています。失った恋人を想いながらも、涼と過ごす時間の境界で揺れる亜子。その心の動きは、切なさや迷い、そして少しずつ未来に進もうとする意志が繊細に伝わってきます。

Ⓒ2025 映画『楓』製作委員会
梶野(宮沢氷魚):真実を知る幼馴染の葛藤
梶野(宮沢氷魚)は、双子の兄弟・涼と恵を最も理解する幼馴染であり、恵の会社の共同経営者でもあります。冷静沈着で理性的な性格ながら、心の奥には彼らへの強い友情と痛みを抱えています。涼が亜子の前で恵のフリをしていることを知りながらも、その選択に込められた覚悟を受け止め、「お前の人生ってのがあるんじゃないのか?」と問いかけるように、涼には涼として向き合い寄り添います。物語に深みを与える重要なキャラクターとして登場します。
行定監督は「梶野は(涼の)非常に魅力的なバディというか友達。佇まいがかっこいいのに(天文)オタクで、その中にもある品の良さは、氷魚くんだからこそ出せたと思っています」とコメントを寄せています。梶野の存在が、涼の孤独を静かに照らしているのです。

Ⓒ2025 映画『楓』製作委員会
日和(石井杏奈):真っ直ぐな想いを抱く後輩
日和(石井杏奈)は、カメラマンとして働く涼の後輩でありながら、密かに彼への想いを抱いています。その純粋さと真っ直ぐな感情は、物語の中盤で重要なアクセントをもたらします。石井さんは「(日和は)自分に正直だし、人に対しても真っ直ぐで、自分の心を思うままに過ごしている。そこに否定的じゃなく、自分が自分を肯定している感じがすごく好き」と自身の演じたキャラクターを好意的に捉えています。
明るく前向きな一方で、涼への想いや立場のもどかしさに揺れ動く姿には切なさもにじみます。彼女の存在や行動は、真実を隠しながら惹かれ合ってしまう涼と亜子の関係に光を当てると同時に、観る者に“様々な問い”を静かに投げかけます。

Ⓒ2025 映画『楓』製作委員会
雄介(宮近海斗):物語に温かさを添える理解者
雄介(宮近海斗)は、亜子の良き相談相手で、穏やかな包容力を持つバーの店長です。温厚な性格で周囲に安らぎを与える一方で、亜子と恋人だった恵の関係を知る人物の一人であることから、鋭い洞察力で涼の存在に違和感を抱き始めます。亜子とは長年友人関係にあり、その関係性が物語中盤以降、新たな展開へと繋がっていきます。
行定監督は「雄介ってどういうキャラクターにもなりえるのですが、この映画の一つのテーマでもある〝慮(おもんぱか)る〟という言葉のように、それぞれキャラクターとの距離感を持ちながら宮近くんが演じてくれた。そのおかげで、彼の人間味も出ており、物語にいい影響を与えてくれていました」と語っています。雄介が選ぶ言葉や行動は、登場人物たちの気持ちの揺れをそっと受け止め、物語に温かさと柔らかい余韻を添えていく存在となっています。

Ⓒ2025 映画『楓』製作委員会
映画『楓』を支える制作陣と公開情報
この冬、永遠に心に残るラブストーリー『楓』。登場人物たちの交錯する“想い”が織り成す物語と、最後に辿り着く真実。スピッツの名曲「楓」が優しく包み込むその世界には、きっと誰もが、自分の記憶と重なる“あの日の想い”を見つけるはずです。繊細で美しい映像、そして音楽が紡ぐ愛の物語を、ぜひ劇場で感じてほしいですね。
作品を彩る豪華クリエイター陣
本作は、監督・行定勲さん、脚本・髙橋泉さん、音楽・Yaffleさんといった強力なクリエイター陣によって生み出されました。プロデューサーは井手陽子さんと八尾香澄さん。制作プロダクションはアスミック・エースとC&Iエンタテインメント、配給は東映とアスミック・エースが担当しています。これらのプロフェッショナルたちが、スピッツの名曲「楓」の世界観を最大限に引き出し、観客の心に深く響く作品を完成させました。
公開情報と公式サイト・SNS
映画『楓』は、2024年12月19日(金)より全国公開されます。上映時間は120分、カラー、シネスコ、Dolby5.1cでの上映です。
詳しい情報は、以下の公式サイトや公式SNSでチェックしてくださいね。
公式サイト:https://kaede-movie.asmik-ace.co.jp
公式X(旧Twitter):@kaede_movie1219
公式Instagram:@kaede_movie1219
公式TikTok:@kaede_movie1219
編集部まとめ:この冬、あなたの心に深く刻まれる一本
スピッツの名曲「楓」を原案に、福士蒼汰さんと福原遥さん主演で贈る映画『楓』。大切な人を失った悲しみ、真実を隠す苦悩、そしてそれでも惹かれ合う運命の愛が、観る者の心に深く問いかけます。行定勲監督をはじめとする豪華制作陣と、宮沢氷魚さん、石井杏奈さん、宮近海斗さんといった実力派キャストが織りなす人間ドラマは、きっとあなたの心に温かい感動と切ない余韻を残すことでしょう。
この冬、ぜひ劇場に足を運び、登場人物たちの“それぞれの想い”が交錯する、忘れられない愛の物語を体験してください。スピッツの「楓」が優しく包み込む世界で、あなた自身の“あの日の想い”と重なる瞬間を見つけるかもしれません。
著者
あつめでぃあ編集部
あつめでぃあ編集部が最新情報をお届けします。
