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映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』とは?
公開日:2025年10月29日
更新日:2025年10月30日
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』とは?
2025年は、女性初のエベレスト登頂から50周年という記念すべき年を迎えます。この節目に公開される映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、その偉業を成し遂げた偉大な登山家、田部井淳子さんの実話に基づいた壮大な冒険譚です。
田部井淳子さんは、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、女性として世界で初めてエベレスト(ネパール名:サガルマータ、中国名:チョモランマ)の登頂に成功しました。その後も飽くなき挑戦を続け、生涯で76ヵ国の最高峰・最高地点の登頂を成功させた、まさに日本を代表する偉大な女性登山家です。本作では、彼女のエベレスト女性初登頂という輝かしい偉業から、晩年の闘病、そして余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けた勇壮な生涯が、壮大なスケールで描かれます。
公開は、田部井淳子さんの世界初女性エベレスト登頂から50周年となる2025年10月31日(金)を予定しており、その歴史的な意味合いも相まって、公開前から大きな注目を集めています。
豪華キャストが織りなす感動の物語
本作の主人公・多部純子を演じるのは、今作で映画出演124本目となる日本映画界の至宝、吉永小百合さん。彼女の圧倒的な存在感と演技力で、田部井淳子さんの力強くも繊細な人生を表現します。純子を支える夫・正明役には、数々の映画賞を受賞し、圧倒的な存在感を誇る名優・佐藤浩市さん。夫婦の絆が、物語に深みを与えます。
さらに、純子の盟友であり、エベレスト登頂の相棒でもある北山悦子役には、吉永さんと映画『最高の人生の見つけ方』以来6年ぶりのタッグとなる天海祐希さんが名を連ねます。そして、青年期の純子役には、俳優としての活動を軸に、アーティスト活動など多方面で才能を発揮するのんさんが抜擢されました。若き日の純子の情熱をどのように演じるのか、期待が高まります。
その他にも、木村文乃さん、若葉竜也さん、工藤阿須加さん、茅島みずきさんといった実力派俳優たちが脇を固め、険しい高峰へ向かう“パーティー”として、物語に彩りを添えます。まさに日本映画界を代表する豪華キャスト陣が集結し、観る者の心を揺さぶる感動の物語を紡ぎ出します。
第38回東京国際映画祭オープニングを飾る!
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、2025年の全国公開に先立ち、2024年10月27日(月)に開幕した第38回東京国際映画祭のオープニング作品として上映されました。この名誉あるオープニング上映に際し、主演の吉永小百合さん、青年期の多部純子を演じたのんさん、そして阪本順治監督が登壇し、舞台挨拶を行いました。
会場となった丸の内ピカデリー2は、映画祭の華やかな雰囲気に包まれ、多くの観客が詰めかけました。上映に先立って行われたレッドカーペット、オープニングセレモニーに続き、いよいよ舞台挨拶の幕が上がります。
舞台挨拶詳細
【日時】 10月27日(月) 19:15開演
【会場】 丸の内ピカデリー2 (東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)
【登壇】 吉永小百合、のん、阪本順治 (監督)
煌びやかな舞台挨拶に登壇!
10月27日(月)に開幕を迎えた第38回東京国際映画祭。オープニング作品として上映された『てっぺんの向こうにあなたがいる』の舞台挨拶には、本作でエベレスト・女性初登頂を成し遂げた田部井淳子さんをモデルとした多部純子を演じた吉永小百合さん、多部純子の青年期を演じたのんさん、そして阪本順治監督が登壇しました。
会場に登場した吉永小百合さんは、田部井淳子さんの写真を複写した白の帯に、お太鼓には田部井さんが撮られたエベレストと月の写真があしらわれた、ピンクと紫の華やかなお着物姿で観客を魅了しました。のんさんは、肩を出したブラウンのシックなドレスで登場し、その美しさに会場からは大きな拍手が送られました。
阪本順治監督は、開口一番に観客への感謝を述べました。
「本日は東京国際映画祭のオープニングにお越しいただきありがとうございます。スマホやPCの画面ではなく、大きなスクリーン、迫力のある音響でご堪能ください」
と、映画館で観る醍醐味を語り、観客の期待をさらに高めました。吉永小百合さん、のんさんも、東京国際映画祭のオープニング作品の上映に足を運んでくれた観客に感謝の気持ちを伝えました。
田部井淳子さんがモデルの多部純子を演じられたことについて聞かれると、吉永さんは、
「田部井さんには2012年にお目にかかっていて、それ以来明るく積極的で生き生きとした彼女のファンでした。山には20代の頃によく登っていました。本作で富士山やそのほかの色々な山に登って、大変では?と聞かれますが、とても幸せな時間でした」
と、田部井さんへの敬意と、役を演じる上での喜びを語りました。吉永さんの言葉からは、役柄への深い愛情と、山への特別な思いが伝わってきました。
多部純子の青年期を演じたのんさんは、吉永さんとの共演シーンは無かったものの、オールアップの時にプロデューサーらに止められながらも、吉永さんが一人で現場に来てくれたことを回顧し、感動のエピソードを披露しました。
「富山の山での撮影で、駅からも離れていて来にくい場所だったんですけど、サプライズで吉永さんが現場にお1人で駆けつけてくださり喜びでいっぱいでした」
このエピソードに、会場からは温かい拍手が送られました。吉永さんと、のんさんが同一人物を演じることについて、2人にアドバイスしたことを問われると、阪本監督は役作りの裏側を明かしました。
「田部井さんの本や出演されていたテレビを見て、キャラクターを箇条書きにしてお2人に伝えました。あとのんさんには吉永さん昔の映画を観てもらいイメージをつかんでもらいました」
と、細やかな演出で役柄の統一感を図ったことが伺えました。

©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
レッドカーペットの感想を聞かれると、吉永さんは、
「日本でレッドカーペットを歩くのはほぼ初めて。たくさんの方の応援を実感しました。以前はモントリオールで歩かせていただきましたが、やはり日本は格別でした」
と、日本の観客からの温かい声援に感動した様子でした。のんさんも、
「本当にうれしかった、吉永さん、阪本監督と3人で私も歩けたのが幸せでした」
と、喜びを噛みしめました。阪本監督は、
「吉永さんとレッドカーペットを歩けるなんて思ってもいなかった。あと1km位あっても良いですね」
とジョークを交え、会場の笑いを誘いました。
世界へ羽ばたく「世界の田部井」
東京国際映画祭を契機に“世界の田部井”がさらに加速するのではないかと問われると、阪本監督は、
「まずは国内のお客様に感動していただくということが優先されるのですが、先日行ったサンセバスティアン映画祭でオーストリアの著名な登山家ゲルリンデさんにお会いした時、“つい最近、誰か田部井淳子さんの映画を撮ってくれないかしらって仲間と話していたんですけど、それが今年公開されると聞いてとっても驚きでした”と言われて色々な国に田部井さんのファンの方がいるんだなと実感しました」
と語り、世界での飛躍にもさらなる期待をのぞかせました。田部井淳子さんの偉業が、国境を越えて多くの人々に影響を与えていることがわかるエピソードですね。
感動のフィナーレ、そして映画公開へ
舞台挨拶の締めのあいさつでは、のんさんが、
「今日はお越しいただきありがとうございます。吉永さん、阪本監督と楽しくお話ができて幸せです。この映画をご覧いただくと、私もこんなふうに生きられたらなと、少し人生が豊かになると思いますので、楽しんでください」
と、映画が観客にもたらすであろう感動と希望を語りました。続いて吉永さんは、
「撮影中はのんさんと話す機会がなく、今日こうやってずっと一緒にいられて嬉しいです。映画をご覧になって、皆さんのお心に届きますよう願っています」
と、共演者との絆と、作品への深い思いを伝えました。最後に阪本監督は、
「今日ご覧になっていただき気に入っていただけましたら、公開中に知り合いを誘って来てください。監督だから言えるここだけの話をしますよ……この映画は二回目が一番面白いです」
と、ユーモアを交えながら、映画への自信と期待を語り、終始和やかな舞台挨拶は幕を閉じました。
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、田部井淳子さんの不屈の精神と、山への情熱を描いた感動の作品です。2025年10月31日(金)の全国公開が今から待ち遠しいですね。ぜひ劇場に足を運び、この壮大な物語を体験してください!
編集部まとめ
第38回東京国際映画祭のオープニングを飾った映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』の舞台挨拶は、吉永小百合さん、のんさん、阪本順治監督の温かい人柄と、作品への深い情熱が伝わる素晴らしいイベントでした。女性初のエベレスト登頂という偉業を成し遂げた田部井淳子さんの生涯が、豪華キャストによってどのように描かれるのか、今から公開が待ち遠しいですね。映画館の大スクリーンで、彼女の生き様と、山々の壮大な景色をぜひご堪能ください。
STORY
1975年、エベレスト山頂に向かう一人の女性の姿。一歩一歩着実に山頂(てっぺん)に向かっていくその者の名前は多部純子。日本時間16時30分、純子は女性として初の世界最高峰制覇を果たした―しかしその世界中を驚かせた輝かしい偉業は純子に、その友人や家族たちに光を与えると共に深い影も落とした。晩年においては、余命宣告を受けながらも「苦しい時こそ笑う」と家族や友人、周囲をその朗らかな笑顔で巻き込みながら、人生をかけて山へ挑み続けた。登山家として、母として、妻として、一人の人間として…。純子が、最後に「てっぺん」の向こうに見たものとは―。
クレジット&ビリング
吉永小百合
のん
木村文乃
若葉竜也
工藤阿須加/茅島みずき 円井わん 安藤輪子 中井千聖 和田光沙
天海祐希/佐藤浩市
監督:阪本順治
脚本:坂口理子
音楽:安川午朗
原案:田部井淳子「人生、山あり“時々”谷あり」(潮出版社)
製作総指揮:木下直哉
製作:「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
木下グループ 朝日新聞社 読売新聞社 報知新聞社
制作プロダクション:キノフィルムズ/ドラゴンフライ
配給:キノフィルムズ
協力:一般社団法人 田部井淳子基金
©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
著者
あつめでぃあ編集部
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